Wednesday, April 12, 2017

2017-04-02 勝浦 行川 安房鴨川 太海

青春18きっぷが1日分残っていたので房総半島の鴨川方面にいってきました。前から房総半島一周はやってみたかったのです。

最寄り駅の始発に乗って、新宿→御茶ノ水→千葉→勝浦とわりと乗り換え少ない。選べば新宿→千葉→勝浦でもいけるようだ。房総近いな。

さて勝浦駅からちょっと歩いた所にある斜面にかけられた階段。自分は地形そのものの上に作られた階段が好きなんだけど、あまりに急斜面であるためこうやって歩道橋的な階段を作るというのもなかなか楽しげですね。

階段の上から崖を眺める。勝浦はだいたいこういう崖が入り組んでいる。あまり房総は目立ったリアス式海岸ではないけど、海面が10mくらい上昇したらこのあたりも立派なリアス式海岸になるだろう。

勝浦は人懐っこい猫が多かった。猫好きにもお薦め。

この隧道がちょっと不思議で、多分30年くらい前に作られたものなんだけどけっこう長くて100mくらいはある。ところが横を幹線が通ってるし、そこまで必要なトンネルとも思えない。途中で分岐してその上に小学校があるので、通学路として作られたものという可能性が最も高いけど、それにしてもお金かけたなあという感想である。
赤線がトンネルの位置。勝浦は入り組んでいるのでどうしてもトンネルを通さざるをえない箇所がいくつもある。そうすると「じゃあここもトンネルにすればいっか!」となるっていうのはまあよくある話だ。長崎の階段なんてかなりその傾向があって、他の地域だったらここは階段にしないだろうなーと思うところも階段になってたりする。こういうものはある意味惰性があるのかもしれないw

勝浦は開けた土地は少ないけどかといって斜面があまりに絶壁なので家が建てられず、崖の下と崖の上に家があり、そこを階段がつなぐ、という形になっている箇所が多い。

丘の上は最近建てられたマンションが多い。

津波避難場所の表示に坂の名前が書かれている箇所がいくつかあった。表示のないところも、坂の名前があるのだろうか。

この地区は三方を山に囲まれ、一方は海。トンネルまたは船でしかアクセスできない。勝浦の中でも特に津波に警戒する必要がある地区だろう。

切り通し。

切り通しの上にある民家の庭先には防空壕があった。他にも数カ所で防空壕をみかけた。多分もっともっとあるんだろう。

11時近かったがまだ朝市をやっていた。カツオとサザエの串を食べた。もう冷えかけてたからあんま美味しいというほどではなかったw

次にやってきたのは行川アイランド駅。レジャー施設の行川アイランドはかなり前に廃業しているので駅名だけが残っている。

廃校になった行川小学校。

行川は多分人口200人か300人位。まあ島と違って幹線も通ってるからそんなに田舎という感じはしない。特に釣りで人気があるみたいだった。

さて行川アイランド駅まで戻って今度は反対側に歩いたところにある「おせんころがし」にやってきました。おせんころがしの伝説はいろんなバージョンがあるんだけど、大概おせんという女が投げ殺された、身投げした、というもので悲劇であるわけですが、さらにここではおせんころがし殺人事件という実際の事件もあり、それがまたかなり凄惨で犯人は2回死刑判決を受けたそうだ。内容があまりにアレなのでここでは書かないけど、ううむ、というしかない。

Gear360で撮影。棒をせいいっぱい伸ばしてみました。

おせんころがしの隣にある大沢地区。ここは民家が20軒ほどのかなり小さな集落。他の地域とそこそこ離れているので隔絶感があります。ただGoogle Mapsでは道が描かれてないけど、写真を撮っているこの階段は山の上まで続いていてその先にまた別の集落がある。地図に載っていてしかるべき道だと思うけどなぜ載っていないのかは不明。

最後に安房鴨川にやってきました。駅から階段のあるところまではそこそこ歩く。だいたい写真奥に見える背の高いビルがあるあたりが駅。

鴨川あたりはリアス式海岸の南端近くで入り組み方が少し大人しい。そのせいで階段の上から見える景色も多少ゆったりしている。

そして最終目的地の太海、仁右衛門島までやってきた。仁右衛門島は千葉県最大の島だけど個人所有なので入島料がかかる。島の中にも階段はあるみたいだけど、一般に開放された階段が階段巡りの対象なので島には渡らず対岸の段上から島を眺めます。

でもこのあたりの階段がこの日一番よかったかな。仁右衛門島に行かれたときはぜひ対岸の路地に注目してみてください。こういう細い路地にも案内板があったので、この地域は路地歩きを推奨しているみたいだ。

そして銭湯はないけど民宿が日帰り温泉をやっていたのでそこに入って、太海駅で電車に乗った。太海駅だとまた勝浦方面に乗って外房線使ったほうが早いんだけど、まだ時間もあるしあえて館山方面に乗って内房線を使って帰りました。

ちなみに安房鴨川〜太海間は徒歩で移動したので一駅分だけ外房線を完乗していない。乗り鉄にとってはありえない行動だと思うけど、自分はローカル線を移動手段として使うのは大好きでも乗ること自体は目的ではないので数駅歩いて完乗してないというローカル線がいっぱいあります。

今日のアルバム。
https://goo.gl/photos/s6JnZtNxvMKgoyGd8


勝浦〜太海間の階段の位置。この全部に行ったわけではないです。

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