Tuesday, January 6, 2015

2015-01-02 呉(両城)フィールドワーク

1月1日は宇部から呉に移動して宿泊し、2日に呉を散策しました。2014年の正月に尾道行くとき呉線を使ったんだけど、車内から見える階段がいい感じだったんですよね。調べてみると呉には200階段という階段があり、海猿のロケでも使われたそうです。神社や公園の階段が有名になることはままありますが、普通の階段(路段)がそのように見どころになっていることは非常に稀です。これはぜひ見てみたい。

駅前のホテルから、200階段のある両城地区までは歩いて20分ほどです。バスに乗るほどじゃないかな? そして目の前に山が見えてくるんですが…あ、あれだ!絶対あれが200階段だ!圧倒的な存在感で階段が登場します。

まさにド迫力。形としては山に沿うようにゆっくりと螺旋を描いて登っていく感じ。天空の城に向かって伸びていくようです。

入り口にはちゃんと看板が立っている。200階段だけでなく、呉という街になぜ階段が多いのか、ということも書かれています。

カーブを描いているせいで全景が撮りにくいですがけっこう幅は広い。上の方は斜度も急で、手すりにつかまって登る必要があります。

谷を挟んで見た向かい側も斜面に家がひしめき合っていて階段だらけのようです。

最初に200階段を見てしまったので今日の目的はもう果たされたことになるんですが、まだ体力も時間も少し余裕があるしもうちょっと見て回ることにする。多くの港町と同じく、レンガ壁が残されています。十字に穴が開いていてデザインもいいですね。

写真だと撮りづらくてちゃんと写っていないけど4方向すべてが階段の十字階段。

この急斜面具合わかりますかね? 両城地区の急斜面は他の階段群より急かもしれません。

そのせいか行政が移転を支援して斜面の家を解体、更地にしているようだった。そして更地にした場所にはもう家は建てない、ということが書かれていた。少し寂しい気はするけど現代においてそこまで土地に固執する必要性はなくなったし、安全対策を考えると仕方ないことでしょう。そういう行政の取り組みのおかげで、廃墟はかなり少なかったように思います。

山だったらかなり切り立った稜線、痩せ尾根を歩いている状態。ほぼ断崖絶壁です。

向かいに見える200階段と呉港。

この日一番の見どころ、呉で最も、いや日本で最も美しいと言っても過言ではない階段。石造りの階段に石垣、そして松が横たわるところと神社や公園の階段ではないのにここまで均整の保たれた美しい階段は他で見たことがありません。

上から見るとこの通り、美しい松の向こう側に200階段が見えています。あらゆる条件が整いすぎていて信じられない。

呉も山側は土地がかなり入り組んでいるのでスリバチ多し。

これはちょっと珍しい、1区画でスリバチが完結しています。

ここは区画全体が廃屋になっているようだった。階段も石垣もレンガ壁もすごくいい感じだし、もったいないなー。

今回は体力的な制約があったので残念ながら3時間ほどで階段巡り終了。それでも両城地区は全部回ったかな? 今度来るときは必ず夜明けから日没まで歩いて呉の階段を全部踏破したいと思います。

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